睡眠時無呼吸症候群

 いびきは、自分自身では気付かない事が多いのですが家族やルームメイトからすれば場合によっては非常に迷惑なものです。
また、いびきを指摘されている患者さんの中には、睡眠中に呼吸が止まり酸素不足状態が続く睡眠時無呼吸症候群が潜んでいる可能性もあります。
 いびきや睡眠時無呼吸の患者さんの診療は、患者さんの鼻、のどなどの気道の状態によって、また患者さんの望むもの(睡眠時無呼吸が心配。とにかくいびきを少なくしたい。など)によっても異なります。


【検 査】

耳鼻咽喉科一般診察
まず、鼻、咽頭、喉頭など一般診察が必要です。鼻閉の有無、扁桃腺の大きさ、舌の大きさ、下顎の大きさ、肥満の程度などが参考になります。

アプノモニター
ご自宅で、睡眠前に小さな機械を装着してもらい、無呼吸の状態をチェックします。
無呼吸が現時点では心配のないものか、あるいは治療の必要があるものかを判定できます。
10秒以上続く無呼吸あるいは低換気状態が1時間当たりどのくらいの頻度で生じているのかが最も大事な指標です。
5回以上であれば、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
睡眠時無呼吸症候群は、高齢になれば頻度が高くなっていくもので、65歳以上であれば20%ほどの方が罹患しているというデータもあります。
特に問題となるのは頻度が20回を超える場合です。
統計上この回数を超える方は、将来的に高血圧や、不整脈、虚血性心疾患(心筋梗塞など)により、突然死を含め寿命が短くなるとの結果が出ています。
この検査は保険3割負担で2700円です。


【治 療】
保存的治療 後に紹介しますが、いびきや睡眠時無呼吸の本格的治療は痛みを伴ったり、経済的負担を伴うものです。
ご自分で出来る簡単な治療を最優先されることをお勧めします。
(1)肥満の解消いびき、無呼吸の方が全例肥満というわけではありませんが、肥満は明らかに気道を狭窄し睡眠時の状態に悪影響を及ぼします。
(2)鼻閉の改善 鼻閉は、いびきや無呼吸の直接的な原因ではありませんが、間接的に悪影響を及ぼします。
鼻閉を自覚していない方にも治療効果が認められます。
長年来にわたり鼻閉がある方はその状態に慣れてしまって鼻が詰まっていると感じなくなっている場合が多いことと、鼻の通り具合には一日を通してサイクルがあり寝ている時は閉塞気味になっているからなどが考えられます。
睡眠前の点鼻薬や鼻閉を改善する内服薬、あるいは鼻のレーザー治療も選択肢の一つです。
(3)マウスピース いびき、無呼吸は多くの症例で、軟口蓋(「のどちんこ」の辺り)や扁桃腺の部位で狭窄が起こっています。
次に多いタイプは、睡眠中に舌が落ち込むことによって生じているものです。
このタイプの方にはマウスピース治療が有効です。睡眠前にマウスピースを装着することによって、就寝中の舌根の沈下を防止します。特に下顎の小さな方、舌の大きな方は有効な可能性があります。
(4)ナステント治療 いびきでお困りの方、軽度の睡眠時無呼吸の治療として行います。

※ナステント治療に関する詳細はこちらをご覧ください。