小児副鼻腔炎

私自身、幼少時より慢性副鼻腔炎があり、学生の頃に上顎洞洗浄や手術を受けた経験があります。「昔の子供は皆青っ鼻をたらしていたから大丈夫。」と考えるのは子供さんの将来を考えると賛成できません。頭、顔面や頬などに重たい感じが生じて勉強に差し障りが生じたり、将来的に手術が必要になったりすることがあるからです。黄色や緑色の色のついた鼻水がでる子供さんは要注意です。
 初めて色のついた鼻汁が出た場合は、急性鼻炎や急性副鼻腔炎が考えられ、抗生物質の内服等により、慢性にならないようにしっかり治すことが大切です。色のついた鼻汁が長く続いている場合や、何度も繰り返している場合は、慢性の副鼻腔炎になっている可能性があり、このような場合、4,5歳以上であればレントゲン検査を受けて確かめてみることをお勧めします。慢性副鼻腔炎の治療はマクロライドという薬を少量(半量)で長期間服用するというものが主体となります。この薬は、本来は抗生物質であり細菌を殺す作用があるのですが、その他にも子供さんの粘膜自身が細菌などの異物を外に出す作用を強めたり、膿の成分である白血球が病巣に集まるのを抑えたりします。この薬の量を抗生物質としての量の半分にして、数ヶ月単位の長期間にわたり安全に内服していただくことができます。レントゲンでしっかり影のある慢性副鼻腔炎でも、3,4ヶ月この薬を飲んで、週に2,3回以上処置に通っていただければ約80%の子供さんの慢性副鼻腔炎の陰影が消失します。この治療は、鼻汁症状が止まった後も数ヶ月間継続するものですからお母さんの理解が必要です。


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